こんにちは!KENTAです!
今回は、2011年に行われた春キャンプでの落合博満氏と野村克也氏の対談の内容についてまとめていきたいと思います!
この対談では、
- なぜ落合監督は記者からのインタビューに応じなかったのか
- なぜ中日ドラゴンズの練習時間は他のどの球団よりも長かったのか
- 落合監督にとって2011年はどういう年になるか
について野村監督がいろいろ話を深堀していくという流れで進んでいきます!
ここではその対談内容を簡潔にまとめていきたいと思います!
このブログは、ドラゴンズファン歴10年以上のKENTAが、1人でも多くの人に中日ドラゴンズというチームの魅力を知ってもらおうと思い書いているものです!
もしよかったら気軽に他の記事も読みにきてください!
きっと中日ってこんなチームなんだ!ということがわかるはずです!
ではさっそく内容の方に入っていきましょう!

落合監督のころは強かったな〜!!!
なぜ落合監督は記者からのインタビューに応じなかったのか
キャンプ地である球場に野村監督が出向き、落合監督もニコッとした表情で用意された部屋に入ってくるところから対談は始まりました。
まず最初の話題は、お互いの個人成績について!
実は野村克也さんも落合博満さんも三冠王を獲得している本当に素晴らしい選手なんです!

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/40ab093fa0f6df0b1d44ec852a0fb8a64ddad1d5
野村監督は自分はまぐれでとれたといいますが、落合監督はあと2回はとるつもりだったといっています!
お互いの自分の実力に関する価値観が見えたような瞬間でした!
とここで、野村監督が落合監督に物申します!
「なぜ試合が終わった後に、記者にしゃべらないのか。記者連中はみんな困っている。」
いつものぼやきのような優しい口調でしたが、その真意を問うような直球の質問でした。
この問いに関して落合監督は、
「記者連中は、野球を理解しようとしないもん」
と回答。
野村監督はマスコミも見方につけろという指導を行ってきたからこそ、落合監督がインタビューなどに応じないことに関して疑問をもっていたのかもしれません。
マスコミの嫌いなところ
そこから落合監督がマスコミの嫌いなところを話していきます。
新聞で監督の名前が先にくることに関してここではおっしゃっていました!
たとえば、「野村楽天」や「落合中日」などなど、、、
落合監督からしたら、チームを作っているのは選手なのだから選手にいけと。
しかし野村監督は、監督がリーダーなのだから監督でいいと。
ここでも両者の価値観がぶつかり合い、高度な野球議論が展開されていました!

お互いが野球のプロであるからこそ、独自のチームづくりの構想があったんですね!
2011年の中日ドラゴンズについて
話が平行線になりかけたことで別の話題に、変わります。
それはこの年ドラフト1位で日本ハムに入団した「斎藤佑樹」選手について。
彼がプロで通用するかどうかという話でした。
落合監督は、
「通用するかしないかはわからないけど、大学4年のときよりも今の方がフォームがいい」
という風に答えていました。
それはみたらわかると。
それが俺の仕事なのだと。
多くは語りませんが、落合監督には斎藤選手がこの先どうなるかというものが見えていたのかもしれません。
そして自分が監督として何を大切にしているのかもここで示してくれたように感じました。
ここで野村監督が、
「本題に入りたいんだけど、、、」
というセリフを!
今までのは本題ではなかったの??と笑いながら落合監督が答えており、和やかな雰囲気で対談が進んでいく様子が感じられました。
野村監督は、
「今年の中日はどうなの?」
と聞くと、
落合監督は、
「やっと監督の考えが選手に浸透し始めた年だ」
と回答。
この年、落合監督は中日の監督になってもう8年が経っていました。
短期間では選手は成長しないと考えているようで、今のプロ野球選手に関して、
「今の選手は自分に責任があることを認識しない」
「監督やコーチの責任だという思いがある」
というように分析。
しかし2011年のキャンプでは、選手の様子をみて、
「ああ、こいつら成長してきているな」
と感じたそうです。
そんなにも長い年月がかかるものなんですね、、、
チームマネジメントというのがどれだけ難しいものなのかについて改めて考えさせてくれる発言でした。

出典:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/02/25/kiji/20200225s00001173237000c.html
現時点でのライバルチーム
「他のチームは補強をしたがうちはしていない」
まず、落合監督はこう言い切りました。
この発言から自分のチームに関して自信を持っているのがわかります。
補強をしなくてもうちは勝てるのだと。
その上で、野村監督はこう聞きます。
「やっぱりマークしているのは巨人?」
落合監督は、
「いや、全部です」
こういいました。
他のチーム全てがライバルである、そのためにしっかりと対策を打つ。
落合監督ならではの考え方で、信念を感じました。
キャンプの時にはスコアラーを全球団に派遣し、データを取ってこさせるのだそう。
しかし野村監督は、
「落合は本音を言わねえからな〜」
とぼやきました笑
なぜ中日ドラゴンズの練習時間は他のどの球団よりも長かったのか
キャンプは早朝から夜遅くまで練習時間を設けていたという落合監督率いる中日ドラゴンズですが、一体なぜそんなに練習時間を取っていたのでしょうか?
野村監督はこの点について切り込みます。
「すごい練習するねぇ」
と野村監督がいうと、
「やらなきゃ、このへたっぴうまくなんないじゃん」
と返す落合監督。
その根拠は、
「俺はこれが普通なんだと思う。
練習の仕方、やり方を教えてあげないのは指導者の怠慢だと俺は思ってるから」
こういいました。
この発言にはさすがの野村監督も、すごいわの一言。
昔の野球を今の野球に取り入れることが落合監督のやりたいことでもあったみたいです。
そしてまさかの発言が飛び出します。
「これを作ったのは半分ノムさんのせいだよ」
この発言の意図は、
「練習時間が短くなった原因は、野村監督のデータ野球ですよ」
という意味みたいです笑
野村監督の野球との違い
落合監督は野村監督の野球について、
「狩猟民族のようだ」
と言っています。
野村監督は、
- 戦略家
- データ重視の教育
- 敵を術中にはめる
この要素がしっかりしていることから、狩猟民族だと思ったようです。
だからまず第一にやることとしては、
体を動かすことよりも、データをしっかりと頭に入れその上でどう相手を倒すかという戦略を考えること。
キャンプでもその点からスタートし、毎晩ミーティングを行っていたそうです。
一方落合監督は、頭ではなくまずは体に覚えさせることを重視したといいます。
戦略がわからない、つまり監督が当たり前だと思っていることが選手には当たり前ではない。
それならまずは体を動かしてもらおうという考えだったようです。
落合監督の指導法と優勝の可能性
プロ野球をある種「情報戦」と捉えていた落合監督は、スコアラー(情報を集めたり、試合の記録をとる人)を10人以上雇っていたといいます。
それに対する楽天は3人!
中日のスコアラーの数の多さは一目瞭然ですね!
そして使えなかったスコアラーは何人か変えているそうで、、、
それに対し野村監督は、
「厳しいねぇ」
というと、落合監督は
「はい、厳しいです」
と即答。
その厳しさも全てはチームを強くするためであったと思うと、本当に野球への思いや、勝ちたいという思いが強い人なんだろうなと感じました。
優勝への手応え
「優勝、連覇の手応えは?」
とずばり野村監督が聞くと、
「十分あります。はい。」
と淡々と答えていました。
そして最後には、
「今年も中日だな、こりゃ」
と締め括った野村監督。
落合監督の確固たる自信を感じ取ったのでしょうか?
真意は分かりませんが、なにか確信を得たような言葉でした!

出典:https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202002/20200212_14012.html
そしてこの年も見事に優勝することとなりました!!

本当に優勝させてしまう落合監督もすごいし、それを短時間で見抜いた野村監督もすごすぎる、、、!!
まとめ
以上が野村監督と落合監督の対談を簡単にまとめたものです!
練習時間が多いというのは、実はいまの(2020年の)選手にも引き継がれているようで、大島洋平選手や高橋周平選手が同じようなことをいっていたのを聞いたことがあります!
素晴らしい教えや文化というのは後世に引き継がれていくものなんですね!
読んでいただきありがとうございました!